前回、お金の正体は「信用」だという話をしました。
今回は、そのお金を使って手に入れる「持ち物」の話です。
家。車。株。スマホ。
私たちは色々なものを持っています。
でも実は、この「持ち物」には、2つの種類があります。
お金を増やしてくれるものと、静かに減らしていくもの。
今日はその見分け方を、一緒に見ていきます。
1資産と負債、たった一つの違い
資産と負債。
言葉だけ聞くと、難しそうです。
でも見分け方は、実はシンプルです。
あなたのポケットに
お金を入れてくれるもの
あなたのポケットから
お金を出していくもの
これだけです。
値段の高さや、見た目のかっこよさは、関係ありません。
お金が入ってくるか、出ていくか。
それだけで決まります。
2マイホームは、資産か負債か
ここで、よくある質問です。
相談者マイホームを買いました。これって資産ですよね?
お金の先生う〜ん。実は、多くの場合、負債なんです。
意外に思いますよね。
でも、さっきのルールに当てはめてみましょう。
マイホームは、毎月お金を生んでくれるでしょうか。
むしろ逆です。
- 住宅ローンの返済
- 固定資産税
- 修繕費やメンテナンス費用
毎月、毎年、お金がポケットから出ていきます。
住み心地は良くなります。
でも、お金は増えません。
だから「持っているだけで住む家」は、多くの場合、負債なのです。
これは「家を買うな」という話ではありません。
家は、暮らしや家族の安心という、お金に換えられない価値を生みます。
ただ「マイホーム=資産」と思い込んだまま、お金の計画を立てるのは危ない、という話です。
ちなみに、同じ家でも、人に貸して家賃収入を生む物件なら、それはポケットにお金を入れてくれます。つまり資産です。同じ「家」でも、使い方で資産にも負債にもなるのです。
3身の回りの「資産」と「負債」
家だけではありません。
身の回りのものを、資産と負債に分けてみましょう。
配当をくれる株
家賃を生む物件
利子がつく預金
あなたの知識やスキル
ローンで買った車
使っていないサブスク
リボ払いの残高
着ない服・使わない道具
面白いのは、最後の「あなたの知識やスキル」です。
これも、立派な資産です。
スキルを磨けば、お給料という形でポケットにお金が入ってきます。
資産は、株や不動産だけの話ではないのです。
4お金持ちがしている、たった1つのこと
ここまでの話を、ぐっとまとめます。
お金に余裕がある人と、そうでない人の違い。
実は、収入の多さだけではありません。
資産を増やし、負債を減らしているかどうかです。
収入が多くても、負債ばかり抱えていれば、ポケットのお金は増えていきません。
逆に、収入がそれほど多くなくても、少しずつ資産を積み上げていけば、ポケットにお金が入ってくる仕組みが育っていきます。
これは、一夜にしてできることではありません。
でも、方向さえ知っていれば、今日から歩き出せます。
「これは資産? それとも負債?」
次に何かを買うとき、一度だけ、そう自分に聞いてみてください。
- 資産=ポケットにお金を入れるもの。負債=ポケットからお金を出すもの
- マイホームは、多くの場合「住むための負債」。同じ家でも貸せば資産になる
- お金持ちは、資産を増やし、負債を減らすことを続けている人
次回予告:第3回は「インフレとは何か」です。
何もせず銀行に預けているだけでも、実はお金の価値が少しずつ減っていくことがあります。
「何もしないこと」のリスクを、次回お話しします。