← 金融リテラシー=人として 投資勧誘ではありません/学びの記録です
お金の教養 第5回/全7回

新NISAの仕組み

—— 「非課税」って、結局どういうこと?

前回、複利の話をしました。

雪だるまのように、時間をかけて資産を育てる話でした。

今回紹介するのは、その雪だるまを育てるために、国が用意してくれた雪山です。

新NISAという制度です。

名前は聞いたことがあっても、中身は説明しづらい。
そんな人も多いはずです。順番に見ていきましょう。

1「非課税」って、結局どういうこと?

投資で利益が出ると、本来は税金がかかります。

その税率、なんと約20%です。

例えば、投資で30万円の利益が出たとします。

通常の口座 約24万円 利益30万円のうち、約6万円が税金で引かれる
新NISA口座 30万円 税金はゼロ。利益がまるごと手元に残る

これが「非課税」の意味です。

同じ投資、同じ利益でも、口座の種類が違うだけで、手元に残る金額が変わってしまう。

新NISAは、この税金を「ゼロにしてもらえる」特別な口座なのです。

22つの投資枠、何が違うのか

新NISAには、2つの「枠」があります。

つみたて投資枠
年 120万円まで
  • 国が定めた基準を満たす投資信託が対象
  • コツコツ積み立てる、王道の使い方
  • 初心者はまずここから
成長投資枠
年 240万円まで
  • 個別の株式や、より幅広い投資信託も対象
  • まとまった金額を投資することも可能
  • つみたて投資枠と、同時に使える

この2つは、別々に使うだけでなく、同時に使うことができます。

合わせると、年間で最大360万円まで、非課税で投資できるのです。

3生涯で使える上限は、1,800万円

「毎年360万円まで」と聞くと、青天井に思えるかもしれません。

実は、生涯を通じて非課税で持てる金額には、上限があります。

生涯上限 つみたて枠・成長投資枠、合計で 1,800万円

この1,800万円は、一生に一度しか使えない枠、というわけではありません。

相談者1,800万円使い切ったら、それで終わりですか?

お金の先生実は、売却すると、その分の枠が翌年また復活するんです。

これが新NISAの大きな特徴

例えば、100万円分の商品を売却したとします。

すると、翌年にはその100万円分の非課税枠が、また使えるようになります。

つまり、一度使った枠が消えてなくなるわけではなく、何度でも使い直せる仕組みになっているのです。

また、非課税で保有できる期間にも制限がありません。ずっと非課税のまま持ち続けられます。

4結局、何から始めればいいのか

制度の説明は、ここまでにします。

大事なのは、細かいルールを暗記することではありません。

複利をできるだけ長く、税金を取られずに育てられる場所があるということです。

それが、新NISAです。

初めての方は、まず「つみたて投資枠」で、少額から積み立てを始めるのが王道です。

慣れてきたら、「成長投資枠」も併用して、投資の幅を広げていく。
そういう順番で考えると、迷いにくくなります。

今日のまとめ
  1. 新NISAは、投資の利益にかかる約20%の税金がゼロになる制度
  2. 「つみたて投資枠」(年120万円)と「成長投資枠」(年240万円)を、同時に使える
  3. 生涯の非課税枠は1,800万円。売却すれば、その分の枠は翌年また復活する

※ 制度の詳細な条件やルールは変更される場合があります。最新の情報は金融庁や証券会社の公式サイトでご確認ください。

次回予告:第6回は「リスク管理」です。

増やす前に、守る。
生活防衛資金の考え方と、「金額より比率」で決めるリスクとの付き合い方をお話しします。

← 連載の目次へ 第6回 リスク管理 →