前回、複利の話をしました。
雪だるまのように、時間をかけて資産を育てる話でした。
今回紹介するのは、その雪だるまを育てるために、国が用意してくれた雪山です。
新NISAという制度です。
名前は聞いたことがあっても、中身は説明しづらい。
そんな人も多いはずです。順番に見ていきましょう。
1「非課税」って、結局どういうこと?
投資で利益が出ると、本来は税金がかかります。
その税率、なんと約20%です。
例えば、投資で30万円の利益が出たとします。
これが「非課税」の意味です。
同じ投資、同じ利益でも、口座の種類が違うだけで、手元に残る金額が変わってしまう。
新NISAは、この税金を「ゼロにしてもらえる」特別な口座なのです。
22つの投資枠、何が違うのか
新NISAには、2つの「枠」があります。
- 国が定めた基準を満たす投資信託が対象
- コツコツ積み立てる、王道の使い方
- 初心者はまずここから
- 個別の株式や、より幅広い投資信託も対象
- まとまった金額を投資することも可能
- つみたて投資枠と、同時に使える
この2つは、別々に使うだけでなく、同時に使うことができます。
合わせると、年間で最大360万円まで、非課税で投資できるのです。
3生涯で使える上限は、1,800万円
「毎年360万円まで」と聞くと、青天井に思えるかもしれません。
実は、生涯を通じて非課税で持てる金額には、上限があります。
この1,800万円は、一生に一度しか使えない枠、というわけではありません。
相談者1,800万円使い切ったら、それで終わりですか?
お金の先生実は、売却すると、その分の枠が翌年また復活するんです。
例えば、100万円分の商品を売却したとします。
すると、翌年にはその100万円分の非課税枠が、また使えるようになります。
つまり、一度使った枠が消えてなくなるわけではなく、何度でも使い直せる仕組みになっているのです。
また、非課税で保有できる期間にも制限がありません。ずっと非課税のまま持ち続けられます。
4結局、何から始めればいいのか
制度の説明は、ここまでにします。
大事なのは、細かいルールを暗記することではありません。
複利をできるだけ長く、税金を取られずに育てられる場所があるということです。
それが、新NISAです。
初めての方は、まず「つみたて投資枠」で、少額から積み立てを始めるのが王道です。
慣れてきたら、「成長投資枠」も併用して、投資の幅を広げていく。
そういう順番で考えると、迷いにくくなります。
- 新NISAは、投資の利益にかかる約20%の税金がゼロになる制度
- 「つみたて投資枠」(年120万円)と「成長投資枠」(年240万円)を、同時に使える
- 生涯の非課税枠は1,800万円。売却すれば、その分の枠は翌年また復活する
※ 制度の詳細な条件やルールは変更される場合があります。最新の情報は金融庁や証券会社の公式サイトでご確認ください。
次回予告:第6回は「リスク管理」です。
増やす前に、守る。
生活防衛資金の考え方と、「金額より比率」で決めるリスクとの付き合い方をお話しします。